様々な食品からイソフラボンを摂取

イソフラボンとエストロゲン

イソフラボンは女性ホルモンの一種であるエストロゲンに似た作用をもっていますが、イソフラボンは人体にどのような影響をもたらすのでしょうか。
この記事ではイソフラボンとエストロゲンの関係をまとめます。

■イソフラボンはエストロゲン受容体に結合

イソフラボンはエストロゲンに構造が似ているため、エストロゲンが結合して働く受容体に結合しますが、エストロゲンより女性ホルモン様作用が弱いことが特徴です。
エストロゲンが少ないときは結合していない受容体が多く、空いている受容体にイソフラボンが結合することにより女性ホルモン作用は高まります。
一方、エストロゲンが多いときはイソフラボンが受容体と結合することにより、エストロゲンが受容体と結合しにくくなるので女性ホルモン作用は弱まります。
そのためエストロゲンの減少によって生じる更年期障害の症状を緩和する一方で、受容体と結合したエストロゲンが原因とされている乳がんの予防になるのです。

■エストロゲン受容体の種類

エストロゲン受容体にはαとβがあり、エストロゲン受容体-αは子宮、卵巣、乳腺などに存在し、エストロゲン受容体-βは前立腺や卵巣に存在しています。さらにどちらのエストロゲン受容体も脳や血管にも存在しています。そしてエストロゲン受容体と結合したイソフラボンの活性は、エストロゲン受容体-αではエストラジオールの1/1000~1/10000 程度で、エストロゲン受容体-βでは1/10~1/100程度と報告されています。

■エストロゲン受容体への結合能力

イソフラボンにはゲニステインやダイゼインといった種類があり、それらの割合はイソフラボンの原料によって異なっています。
エストロゲン受容体αへの結合能力についてみると、ゲニステインはダイゼインより3.5~4倍程度という結果です。レセプターの結老能力が高いゲニステインのアグリコンとグリコシドの分子量比率が0.625であるため、イソフラボングリコシドの量に0.625をかけた値がイソフラボンアグリコンの量と計算されています。

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